Seegene、AOGIN 2024にてHPV診断キットとPCR技術を展示
- 14種類の高リスクHPV遺伝子型検査向けAllplex™ HPV製品を展示
- 子宮頸がんの早期診断と予防に向けたHPV検査を提唱
- シンドロームPCR検査の普及を加速し、「あらゆる病気のない世界」の実現を目指す
【ソウル(韓国)2024年7月22日 /PRNewswire=共同通信JBN】PCR分子診断のトータルソリューションを提供する大手韓国企業Seegene Inc.(KQ096530)は、7月11日~13日に韓国ソウルで開催された子宮頸癌、異形成、HPV感染を中心とした国際学会AOGIN(Asia-Oceania Research Organization in Genital Infection and Neoplasia)において、ヒトパピローマウイルス(HPV)診断製品を紹介し、HPVスクリーニング検査の重要性を強調しました。
AOGIN会場では、子宮頸がんに関与するウイルスを特定するための先進技術も紹介しています。同社は展示ブースを設け、「HPV子宮頸がん検診における臨床ガイドラインおよび実施方法」と題したシンポジウムのセッションを開催しました。
また、独自の定量PCR技術に基づくHPV診断製品「Allplex™ HPV HR Detection」および「Allplex™ HPV28 Detection」の展示も行われました。「Allplex™ HPV HR Detection」は、1本の試験管でHPV遺伝子型の16型と18型を含む14種類の高リスク型HPVの検査が可能です。「Allplex™ HPV28 Detection」は、2本の試験管で19種類の高リスク型および9種類の低リスク型を含む28種類のHPVの検査が可能です。この製品は、子宮頸がんの予防と経過観察管理に最適です。
その他、同社は、核酸抽出から結果解析までのPCRプロセス全体の効率化を行う全自動分子診断検査システム「STARlet-AIOS™」と、高度な統計解析の高品位プラットフォーム「SG STATS」を紹介しました。
7月11日に開催されたSeegene主催のシンポジウムでは、中国の上海交通大学公衆衛生大学院(Shanghai Jiao Tong University of Public Health)のLan Xu博士により、「VALGENTフレームワークによる子宮頸がん検診に向けたヒトパピローマウイルスアッセイの臨床的検証」についての講演が行われました。その他、韓国のアサン医療センター および蔚山大学のShin-Wha Lee博士が、「集団検診プログラムにおける遺伝子型を用いたHPV検査の導入」に関する研究を発表しました。
Seegeneの取締役副社長兼最高グローバルセールス&マーケティングオフィサーを務めるDaniel Shinは、次のように述べています。「AOGINにおいて、当社のPCR検査技術とHPV製品の優れた点をご紹介できました。私たちのHPV製品が、より多くの国で子宮頸がん検診プログラムに採用されることを期待しています。当社は現在、HPVおよび性感染症(STI)を同時に検査するシンドロームPCR検査の利点についての認知を高めるため、グローバル市場でキャンペーンを展開しています。このキャンペーンがシンドロームPCR検査の普及を促進し、「あらゆる病気のない世界」の実現に貢献すると考えています。」
Seegeneのシンドローム定量PCR技術は、リアルタイムPCRに基づく多種同時分子診断技術です。類似の症状を引き起こすさまざまな病原体を1本の試験管で検出でき、迅速かつ高精度な診断が可能です。さらに、Ct(cycle threshold)値の分析を行うことで感染の程度を判断することができ、医療の向上が期待できます。Seegeneは、1つのチャンネルで3つの検体のCt値を測定が可能となる「3 Ct」技術を世界で初めて商品化しました。
子宮頸がんは、女性が罹患するがんのうち世界で4番目に多く、死亡率は第2位となっています。世界保健機関(WHO)によれば、毎年世界で約60万人の女性が新たに子宮頸がんと診断され、34万人が死亡しているとのことです。アジア太平洋地域だけを見ても、毎年約27万人の女性が子宮頸がんと診断され、14万人以上が死亡しています。WHOは、子宮頸がん検診受診率を2030年までに現在の20%から70%と大幅に引き上げることを目標に掲げています。2020年には、子宮頸がん検診を一度でも受けたことのある女性は33%に過ぎませんでした。
HPVには約200種類の遺伝子型があり、子宮頸がんの99.8%はHPVが原因となっています。子宮頸がんの70%はHPVの16型と18型が原因となっており、19種類の高リスク型はがん全体の90%を占めています。がんへ進行するかどうかは、HPV感染の遺伝子型、感染の程度、同時感染によって異なります。ほとんどのHPV感染では明確な症状を示さないため、精度の高い検出が子宮頸がんの早期診断において重要となります。近年、多くの国で子宮頸がん検診には、パップテスト(子宮頸がん細胞診)の代わりにHPV検査が推奨されています。
Seegeneについて
Seegene(シージェン)は、シンドローム定量PCR技術に関して23年にわたる研究開発、製造、事業を行ってきた経験を持っており、この技術は新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックの際に、世界100ヶ国以上で3億4,000万回を超える新型コロナウイルス感染症検査を提供して注目されました。Seegene独自のシンドロームPCR技術の大きな特徴は、同様の症状を引き起こす14の病原体を単一のチューブで同時に検査し、病気の重症度と相関する感染プロファイルの定量的情報を提供できることです。
AOGIN2024について
子宮頸癌、異形成、HPV感染を中心とした国際学会AOGINは2004年に設立され、アジアおよびオセアニアの25ヶ国で構成されています。この組織は、子宮頸がんの治療と予防を中心とした国際学会を開催しています。本年、ソウルで開催された学会では、中国、日本、インドを含む22ヶ国から500名以上の専門家が参加し、HPVに関する最新の研究成果や臨床実践についての共有が行われました。
SOURCE Seegene Inc.
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