DoIT、台湾初のAIソリッドステートLiDARシステムを発表
千億ドル規模の国内の自律走行車市場を対象に
台北、2024年10月18日 /PRNewswire/-- 台湾経済部(MOEA)工業技術研究院(DoIT)は本日(10月17日)、台北世界貿易センター展示ホールで開催中の2024年台湾イノテック・エキスポ(TIE)において、「テクノロジーの秘宝発見」のパビリオンをオープンしました。DoITはそのオープニングで、台湾初のAIソリッドステートLiDARシステムを発表しました。このソリッドステートLiDARのAI知覚技術は、DoITの資金提供を受けて、工業技術研究院(ITRI)が開発したもので、自律走行車の検知能力の精度と性能を向上させ、著名なアルゴリズムですら上回る精度を誇ります。千億ドル規模の市場獲得を目指して、コネクタ大手のLOTESが支援するMEMS企業Compertum Microsystemsとの提携が進められています。
DoITの上級技官である張能凱氏は、台湾経済部が台湾の産業転換を主導するために毎年数百億ドルを革新的な技術研究に投資していると述べています。TIEで展示される64の技術は、ITRI、台湾金属工業研究開発センター(MIRDC)、台湾紡織産業総合研究所(TTRI)、台湾自動車研究試験センター(ARTC)など10の研究機関が産業界と協力し、AI、半導体、スマート製造、持続可能な発展、バイオメディカル、繊維などの分野における対象となるビジネスチャンスに焦点を当てて選定されました。
工業技術研究院(ITRI)は、さまざまな産業用AIアプリケーションの実演を行ないました。その中には、ITRIの自律型ドローン用プログラム可能なプラットフォームMicroAI 4D-SiPソリューションがあり、AIコンピューターを指の爪のサイズに小型化しています。このソリューションは、プログラム可能なパッケージングを利用してAIと各種センサーを単一システムに統合します。これにより、ドローンは温度や湿度の検出など、さまざまなノードからデータを収集し、自律的な運用能力を向上させることができます。
グローバルな衛星通信市場が急速に成長する中、地理的な制限を受けないグローバルなネットワーク網をカバーできる低軌道衛星の重要性が高まっています。MIRDCが開発した「微小複合体内面管コーティングシステム技術」は、直径4mm未満のマイクロ金属管の内面コーティングに高い均一性、硬度、耐食性を提供します。このコーティングにより、管内部の燃料濃度低下率が6.5分の1に抑えられ、管を効果的に保護し、低軌道衛星の寿命を延ばすことができます。また、この技術により、衛星の主要部品の生産を現地で行うことが可能となり、重要な部品の設計を機密に保つことができます。
台湾は世界的に有名な自転車王国であり、自転車部品の輸出量は世界第2位です。ITRIは、DoIT技術開発プログラムの支援を受け、自転車産業向けの持続可能な先進的な炭素削減技術の開発に取り組んでいます。主な炭素排出源である自転車フレームの素材、タイヤ、コーティング工程などを対象としています。これには、T6処理を施していないアルミニウム合金、高性能リサイクル炭素繊維強化ポリマー、環境に配慮した低温耐候性コーティング、および高適合性リサイクル・ゴムタイヤなどが含まれます。このような炭素削減技術の導入により、自転車全体から排出される炭素の量を最大20%(約30kg)削減することができます。
この技術開発プログラムは、技術的なソリューションを提供し、台湾の産業を新たな未来へと導くことを目的とした、台湾経済部DoITの長期重点事業です。これらの技術やその他の技術についてさらに詳しく知りたい方は、10月17日から19日まで、台湾世界貿易センター展示ホールのイノベーション・パイロット・セクションにある「テクノロジーの秘宝発見」のパビリオンにぜひお越しください。
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SOURCE Industrial Technology Research Institute (ITRI)
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