上海電気、効率・性能・寿命を向上させるアップグレードをベトナムのニンビン発電所設備に提供
上海電気の更新ソリューションにより、発電所の寿命がさらに30年延長されました
ニンビン(ベトナム)、2024年8月17日 /PRNewswire/ -- ニンビン市に建設されたベトナム初の発電所の1つであるニンビン発電所は、Shanghai Electric(上海電気)の支援により、45年の耐用年数を経て全面的なオーバーホールを実施しました 上海電気が提供する最新技術と高度な設備のおかげで、4基ある蒸気タービンの各ユニットの出力は25 MWから27 MWに向上しました。このアップグレード・プロジェクトにより、運転寿命はさらに30年延長される見込みです。
1974年に正式に運転を開始したニンビン発電所は、ベトナム北部の主要な発電所の1つとして、地域のインフラ、水管理、経済成長を維持するために不可欠な存在です。総容量で稼働した場合、この地域に年間約8億キロワット時の電力を作り出すと予測されています。
ニンビン発電所は、中国の支援を受けて建設され、上海電気がすべての電気機械システム、ボイラー、補助機器を提供しました。メンテナンスが足りていなかったにもかかわらず、約40年間、高負荷条件下で稼働を続けました。1971年に建設が開始されたこの発電所は、ユニークな半潜水式半浮遊構造を特徴とし、主な作業エリアは地下11メートルにあります。
「利用者にプレミアム・サービスと技術ソリューションを提供するために、上海電気はニンビン発電所およびベトナムのパートナーと緊密に協力し、コミュニケーションを円滑にする専用サービス・チームを立ち上げました」と語るのは、上海電力発電設備有限公司タービン工場の産業用タービン部門サービス部長のNi Yuanpeng氏。「当社は、機器の寿命延長、制御システムのアップグレード、環境改善の実施、ボイラー混焼能力の強化など、技術面の強化と変革ソリューションを数多く提供し、ニンビン発電所を全面的にアップグレードする上で重要な役割を果たしました。」
今回のアップグレードの前、タービンは設計寿命を大幅に超過していました。そのため、内部部品の摩耗や老朽化がきわめて複雑な状態を呈しており、各部品の残存寿命や性能を正確に評価することが困難になっていました。問題をさらに複雑にしていたのは、技術文書と運用データが大幅に欠けていたことです。そのため、上海電気は、今回のプロジェクトの前に詳細な技術計画と現地調査を行う必要がありました。今回のアップグレードにより、各タービンの容量が向上し、稼働効率が最適なレベルに回復し、電力出力が最大化され、地域の送電網の安定性が向上しました。
ベトナム北部の電力インフラの不可欠な要素であるニンビン発電所の修復は、同国のエネルギー安全保障と環境・社会の発展にとってきわめて重要です。この発電所は、ベトナムの電力産業の歴史における模範的なプロジェクトとして、多くの専門家を育成してきました。ここで育った専門家たちはその後、ベトナム全土の発電所建設に貢献しています。その中には、上海電力がベトナムで手がけた他の2つの大型プロジェクトであるビンタン発電所とクアンニン発電所も含まれます。同発電所は、今後も変革の機会を求めています。将来のプロジェクトとしては、省エネ改修、追加アップグレード、ボイラーの混焼による性能向上を検討しています。
上海電気の火力発電設備の詳細とケース・スタディについては、https://www.shanghai-electric.com/group_en/をご覧ください。
SOURCE Shanghai Electric
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